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日別アーカイブ: 2025年4月15日

第7回ダクト工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社打田設備、更新担当の中西です。

シリーズ6「ダクトのメンテナンスと定期点検の重要性」に続く、シリーズ7は、**「ダクト清掃の具体的な方法と注意点」**をお届けします。ダクト内部の汚れを徹底的に除去し、換気・空調性能を回復させるための実践的な手順と、安全に作業を行うためのポイントを解説します♪


1. 清掃前の準備

  1. 作業計画の策定

    • 清掃対象エリアのダクト経路図を用意

    • 清掃頻度・方法(ブラシ/エアブロー/洗浄剤)を決定

  2. 安全対策

    • 防塵マスク、保護メガネ、手袋、長袖・長ズボンの着用

    • 作業エリアの電源・空調機器を停止し、作業標識を掲示


2. ダクト清掃の主な手順

(1) 粗塵除去(乾式清掃)

  • ロングブラシ/ワイヤーブラシ
    ダクト内部をブラシで擦り、ホコリや大きな塊を掻き出す

  • エアブロー(圧縮空気)
    ブラシで落としきれない微細な粉塵を吹き飛ばし、地上に落とす

  • 集塵装置の使用
    集塵機をダクト開口部に接続し、粉塵を吸引しながら作業


(2) 油汚れ・頑固汚れの洗浄(湿式清掃)

  • 中性またはアルカリ性洗浄剤
    油汚れ用の専用洗剤を希釈し、スプレーまたは拭き取りで塗布

  • 高圧ウォッシュ
    小型高圧洗浄機でダクト内部を均一に洗浄

  • すすぎ・乾燥
    清水で洗剤残留を完全に洗い流し、送風機や自然乾燥で内部を乾かす


3. 清掃後の仕上げ点検

  1. 内視鏡チェック
    ダクトカメラで内部を撮影し、汚れの取り残しを確認

  2. 風量・静圧測定
    清掃前後で風量計を使い、性能回復を数値で検証

  3. 防錆・抗菌処理
    必要に応じてダクト内面に防錆コーティングや抗菌剤を塗布


4. 安全・衛生上の注意点

  • 換気機器の完全停止
    作業中に送風ファンが回らないよう、必ず電源をオフ

  • 高所作業の安全確保
    足場や脚立の安定を確認し、転落防止用ベルトを着用

  • 化学薬品の取り扱い
    洗浄剤の使用説明書を遵守し、換気を十分に行う


5. 清掃頻度の目安

環境・用途 清掃頻度
オフィスビル 年1~2回
飲食店・厨房 3~6か月に1回
工場・工業施設 3か月に1回以上
病院・クリニック 半年に1回以上

まとめ—定期清掃でダクト性能を長持ちさせよう!

  1. 計画的に準備し、安全対策を徹底

  2. 乾式→湿式の順で効率よく汚れを除去

  3. 内視鏡・風量測定で仕上がりをチェック

  4. 高所・化学薬品の作業は特に注意

  5. 用途に応じた清掃頻度を守る

株式会社打田設備では専門機器ダクト清掃サービスってます見積もり現地調査無料ですので気軽相談ください次回シリーズ8お楽しみ